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October 23, 2007

高尾山天狗トレイル

10月最初の日曜日。
人生2度めのトレイルレースである「高尾山天狗トレイル」に出場してきた。

生まれて初めて走ったトレイルが、今年の春の「青梅高水山」だった。
このときに参加賞でもらった迷彩色のキャップはとても有名らしく、いろんなところで声をかけてもらうことになった。
その度に、トレイルを走ったことがちょっとだけ誇らしく思い出されるのだった。

あの時は15kmだったけど、今回は10km。
しかも高尾山はこれまでに2度来ているからと、気楽にエントリーした上に特にトレイルの練習もしなかった。
これがとんでもない間違いだったことはあとで気付くことになるのだが・・・。

当日はカラッとした秋晴れで、高尾の駅はトレイルレースを走る人、登山を楽しむ目的の人でものすごい混雑だった。
当然、バス停も長蛇の列。
どこが最後尾なんだろう・・・と思っているところで、jognoteのお友達のRUNLOOSEさん、nanalottaさんご夫婦に声をかけていただく。
ちゃっかりとバスの列に入れてもらったばかりか、一日を通してお二人とは一緒に過ごさせてもらい、本当に楽しかった。

会場は日影キャンプ場。
更衣テントやトイレも完備されていて、特に不便なこともなく準備完了。
ただ、ここからスタート地点までは遠かった。
20度以上の気温の中、徒歩で延々20分以上歩くことに・・・。
スタート地点には水飲み場もなく、給水の準備のアナウンスが欲しかったところだ。

まずは20kmのクラスがスタート。人数は10kmの倍ぐらいいそうだ。
15分ぐらい間を置いて、10kmがスタート。
最初はアスファルトの上りである。
私は迷った末に、普通のラン用シューズを選んでしまった。
その理由は、以前もラン用シューズで問題なく走れたこと、トレイルシューズの試し履きをまだ1度もしていなかったことだった。

アスファルトを走っているときは、ラン用シューズで正解だったなとほくそえんだ。
1kmぐらい走ったところで、いよいよ山道に入る。
とたんに、急坂の上りになり、ランナーは1列になってまるで軍隊の行軍のように歩く羽目になった。
つづら折というのか、ひたすら折り返しながら斜面を登っていく。
風景も変わらないし、距離が全然わからない。
どこまで続くのか・・・レースというよりまったくの集団登山。
前を歩く人のシューズが真っ白の下ろしたてだったのだが、それがどんどん汚れていくのを見ながら歩き続ける。
10kに出る人たちはほとんどが初心者トレイルランナーのようで、「これは何かの修行?」と言っていた人に激しく同意してしまう。

大分高度が上がったところでようやく給水所があり(こんなところまで水やテーブルを運んでいることに感謝)、いよいよ少し走れる環境になってきた。
とはいえ、ここまでの上りですでに足はガクガク。
少し走ってはみるものの、転んだりしては嫌なのでゆっくり慎重に行くことにする。

しかし、この辺でラン用シューズは完全に失敗だったことに気が付いた。
思ったよりも地面が湿っていて、しかも粘土質の地面はヌルヌルと滑ってまったくグリップが効かないのである。
下りになると完全にへっぴり腰になって、走るどころか歩くのもおぼつかないありさまになる。

ハイカーも多くて、ランナーに声援を送ってくれる人もいるのだが、中には迷惑そうに体を道の端に寄せてランナーが通り過ぎるのをじっと待つ年配の人たちも多かった。
山道では上りが優先になるのだが、ここでは完全にランナーが優先になってしまっている。
これでいいのか・・・という疑問が頭をもたげてくる。

高尾山はハイキングのコースがたくさんあってミスコースが怖かったのだが、分かれ道には必ずコース表示やスタッフが立っていて、迷うことなく進むことができた。
いつの間にか、人の少ないコースになっていて、終盤は道幅の狭い急坂の下りになった。

ちょっと気を抜くとズルッと滑って転びそうなので、さらにへっぴり腰になりながら恐る恐る下っていく。
後ろからランナーが来るとすかさず道を譲っていたら、そのうち完全に誰の姿も見えなくなってしまった。
やれやれ、トレイルレースを甘く見てはいけないなぁ・・・と後悔していると、突然すごい足音が聞こえてきて、はっと振り返ると動物みたいな速さの人間ふたりが恐ろしい勢いで迫ってきた。
どうやら20kmのトップらしい。
とても人間とは思えないスピードで、あっという間に見えなくなってしまった。

こんな調子で下っていてはそのうち20kmの集団にも追いつかれてしまいそうだ。
気を取り直して、なんとか急坂をやりすごし、いよいよ残り1kmとなった。
しかし、ここで私はなんとミスコースをしてしまう。
矢印を見過ごしてしまったようだ。

300mぐらい走ったところで、後ろから女性が「こっちでいいんですかー?」と声をかけてくれた。
びっくりして振り返ると、「みんな、あっちに行っているみたいですよ。」と教えてくれて、コースを間違えたことに気が付いた。
ここでこの方に声をかけてもらえなかったら、ひょっとしたらとんでもないことになっていたかもしれない。

お礼を言って、そこからはおしゃべりをしながら一緒にゴールまでゆっくりと走った。
つらかった山道も、このおしゃべりで随分救われた気分になった。
もうトレイルレースなんて出るのやめようかな、と思ったけれど、彼女が言った「辛かったら歩けるし、ロードよりも気楽で楽しいですね」という一言でそれもそうだなと納得する。

1時間30分かかって、ようやくゴールにたどり着いた。

Photo_2 (nanaさん撮影。私は左側)
ミスコースから救ってくれた女性にお礼を言って別れる。またどこかで会えるといいけれど。

ゴール後は待っていてくれたRUNLOOSEさん、nanalottaさんとオーガニックビールで乾杯し、サービスのパスタをほおばり、たくさんある食べ物の出店からキノコ汁を選んで食べた。
他にはトルコ人らしき人のケバブのお店もあって、普通のマラソン大会より充実したフードサービスに大満足。

終わってしまえば、辛かったことも吹き飛ぶのがレースの楽しさだろう。
でも、次にトレイルを走るときはちゃんとしたシューズでトレーニングを積んでからにした方が、もっと楽しめるはずだ。

翌日から3日間、お決まりの筋肉痛で苦しんだことは言うまでもない・・・。

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