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March 05, 2008

東京マラソン2008回顧録

もう2週間以上過ぎてしまったけれど、あの1日のことを思い出してみた。

去年とは打って変わって、快晴に恵まれた東京。
新宿に降り立つと、空気は冷えているけれど朝日が降り注いでいた。
去年は濡れながら歩いたことを思い出しながら、都庁方面へと急ぐ。
すでに周りはランナーでいっぱい。
やっぱり天気がいいと、走る前のわくわく感が全然違う。

ワシントンホテルで、一緒に走るharryさんたちと待ち合わせをしていた。
秋田からやってきていた友達がホテルに泊まっていたので、部屋でトイレなどを貸してもらいとても助かった。

荷物は応援団が預かってくれたので、荷物預けの手間もなく、余裕を持ってスタートの準備ができた。
ウェアは、インナー+長袖Tシャツ(保温タイプ)+極薄ウインドブレーカー。下はCW-Xのロングタイツと上に短パン。手袋は2枚重ね。キャップの上にイヤーウォーマーを当てていたけれど、これは迷った末にスタート直前に外した。

8時40分ごろ、Eブロックに入る。
去年よりも仮装の人がたくさんいる。仮装をしていなくても、目印のようなものを付けた人が多かった。
自分の格好が、かなり地味に思える。

今年もいつ号砲が鳴ったのかわからないまま、列がゆっくりと前に動き出した。
はらはらと紙吹雪が舞い落ちてくる。
見上げると、ビルの間に抜けるような青空!Photo
これから先の42.195kmを無事に走りきることができますようにと祈りながら歩を進める。

8分ほどかかって、スタート地点を通過した。
さぁ走るぞ。どこまでも。
しばらくは前後左右に人がぎっしりなので、自分の体調や呼吸の様子などを観察しながら注意深く走った。
実は前日の夜、急に咳が止まらなくなり、仕方なく喘息の薬を1錠飲んで寝ていたので、体調が少し心配だった。
でもその咳も朝になったらピタリと止まっていて、走っていても特に息苦しさは感じなかったのでまずはほっとする。

朝から大勢の人が待ち構える歌舞伎町を抜けて、たくさんの友達が待つ曙橋へ。
今回はいろいろなポイントで知り合いが立っているので、できるだけ多くの友達に挨拶したかった。
黄色い幟は遠くからでもすぐわかった。
両手でみんなの手をタッチしながら「行ってきます!」と通過した。ひとりひとりの笑顔が脳裏に焼きついた。

5kmは32分ほどで通過。もう少しペースを上げたい。
一緒に走ろうと言っていたharryさんは、いつの間にかどんどんペースを上げて行ってしまった。
私は前半で飛ばして後半見事に潰れてしまったNAHAの恨めしい記憶が蘇り、今ひとつ思い切ることができず、6分でラップを重ねる温存作戦で行くことにした。

皇居が見えてきた頃、少し暑くなってきたのでウインドブレーカーを脱いでウエストポーチに押し込んだ。
ところが品川で折り返してからはコースがビルの影になり、おまけに向かい風が吹いてきて急に身体が冷えてきてしまった。
ここは去年も確かすごい向かい風と雨で、ひたすら寒さに耐えていたっけ・・・。
もう一度ウインドブレーカーを引っ張り出して、上から羽織る。ふっと身体が温かくなり、元気が湧いてきた。やはりこまめな温度調節をした方が良さそうだ。

田町のあたりでは、ボランティアでコースに立っているはずのブログ仲間のよーちゃんを探しながら走っていたので、前半の中だるみの部分もあっという間に過ぎたような気がする。
ブログの写真でしか見たことのないよーちゃんを見事探し当て、ほんの一瞬挨拶をすることができた。
こんな面白い出会いってなかなかないかも。

ハーフのポイントを過ぎて、いよいよ銀座の大通りへ。
去年にも増してものすごい人が沿道をぎっしり埋め尽くしていた。
プラカードを持っていたり、鳴り物の応援グッズを持っていたり、沿道の盛り上がりが今年は一段とすごい。
「おとうさーん」とか「おかあさーん」という声もあちこちから聞こえてくる。
みんな、一様に誰かが来るのをじっと目を凝らして探している感じ。
ああそうか、ここにいる人たちはランナーの家族だったり友達だったり、そういう人が圧倒的に多いんだな。
だからすごい視線を浴びながらランナーは走っている。
もちろん、見知らぬランナーにもたくさんの声援を送ってくれて、ランナーと沿道の人たちが一体になっているのを感じることができる。
本当に走っていてこんなに気持ちがいい場所は、他にないんじゃないだろうか。

今年も銀座のガードの下で、サポート隊が待ってくれていた。
ゆっくりしていきたかったけど、前を行くharryさんを追いかけなければいけないので、ハイタッチをして通り過ぎる。みんな、ありがとう。
去年は何もなかった給食ポイントに、今年はバナナやマーブルチョコ、人形焼、レーズンがたくさん置いてあった。
私は今回は10kmごとにパワージェルを取りながら走ることにしていたので、バナナをほんのひと切れ口にしただけだったけれど、私設エイドも合わせると十分な給食の量が確保されていて安心した。

銀座を後にして、次は雷門へ。
もう25kmを過ぎているはずだけど、脚はまったく大丈夫。NAHAではこの辺ですでに右膝が痛んでいたことを思い出し、ペースは上げずにキロ6分をキープして走った。
それにしても、東京はめまぐるしく景色が変わるし、沿道の人やすれ違うランナーを見ていると、あっという間に距離が踏めてしまう。
いつの間にか浅草を過ぎて、また銀座へ。
そして歌舞伎座の前を通り過ぎると、もう最後の難関・佃大橋だ。

ここでやっと前を走っていたharryさんに追いついた。harryさんは少し膝が痛そうだ。
今日は最後の7kmを元気に走ることを目標に走ってきたので、harryさんと少し併走した後にスピードを上げる。
と言っても上り坂なので、タイムをキープしただけだったのだが、周りが落ちてきている分いいペースで前に進んでいる気がする。

最後に4つの坂がある、ということだけ頭に入れておいた。
ひとつ、ふたつと越えていく。元気に走れていることが嬉しい。
故障して、ほとんど走れずに東京を走ることになった友は、ちゃんと走れているだろうか?
寒い中、ずっと応援してくれている仲間のところに早く行きたい。
試走の時は豊洲を過ぎたあとの数キロがとても長く感じたのだけど、今日は大丈夫だった。
だって、今年は本当に応援が途切れることなく続いている。
この辺は駅からも遠いはずなのに。

再び黄色い幟を見つけたときは嬉しくて、大声でみんなを呼びながら駆け寄ってしまった。
ハイタッチで最後のエネルギーを充填する。本当に足が軽くなるからすごい。
そして今年もまた「ああ、もう終わっちゃうのか。寂しいな」という思いがこみ上げてきた。
ビッグサイトが見えてきた。
最後の1kmだけ思い切って5分20秒ぐらいで走ってゴールに飛び込む。

大時計は4時間26分53秒。ネットタイムはたぶん18分ぐらい。
去年より12分早くゴールできた。
もう少し頑張れたかな?という気もしたけれど、最後までペースを崩さず、思ったとおりの走りができて満足感でいっぱいになった。

チップを切ってもらったり、メダルをかけてもらったりしながらビッグサイトの中に入っていくと、驚いたことに荷物がすべてゼッケン順に整然と並べられていた。
ランナーが走っている間に、ここに荷物を運んできて番号順に並べてくれたボランティアの人たちの努力を思うと本当に頭が下がった。
沿道に出て給水やコース整理をしてくれたボランティアの方々も、多くは抽選にもれて走れなかったランナーだったのじゃないかと思う。
そんな人たちに支えられて、最後まで気持ちよく走らせてもらえた私は幸せ者だ。

ボランティアの人たちが「お疲れ様でした!」と元気に声をかけてくれる中、何度も「ありがとう」「お疲れさま」と返しながら皆の待つ待ち合わせ広場へとゆっくりと歩いていった。

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Comments

あらためて、東京マラソン完走、おめでとう♪
自己ベスト、しかも笑顔で余裕のゴール。
次は、「きっと、きっと!」ですね。

去年、冷たい雨の中、お腹がすいてつらかったのに
ゴール間近になって、走り終えてしまうのが惜しい気に
なったことを思い出しました。
あちこちのブログで、東京マラソンのことを読むと
「あー応援に行きたかった~」 と歯軋り。

充分な給食、スムーズな荷物の受け取り、
ちゃんと改善されていて安心しました(笑)

Posted by: はるま | March 05, 2008 at 19:05

電車の中で、携帯で読んでいて、またまたジーンと着ちゃいました。
もうあれから2週間以上過ぎていて、
「みなみさん、いまごろー」なんて思いながら(うそうそ)、それでも2週間たっていてもあのときのことが思い出されて、感激やら感動やら。
確か去年もそうでした。
少し時間を置いてから、思い出しながら読むと感激もひとしおです。

この、見上げた青空、ランナーには相当印象的で、勇気を与えてくれる青空だったようですね。
京丸さんも、imusamさんも、都庁を見上げるように青空の写真を載せていました。
そしてあの二人は、NYランナーらしく、まるでマンハッタンの高層ビルを思わせるかのようなアングルで。
私たちもこの青空を見上げて、晴れたことを喜びながら、皆さんの通過を待っていたんですよ。

本当に楽しかったですね、東京マラソン。
色々なところで、色々な人の力があって、良い方向へ向いていることが確認できてよかったです。
来年も、どんな形であれ参加したいですね。

Posted by: 海実子(みみこ) | March 05, 2008 at 23:16

みなみさん、東京マラソン完走おめでとうございます♪今まで、ずっとROMさせてもらってましたが、本当に自分のことのように嬉しいです。

TVでドキュメントなどもみましたが、本当にいろいろの人の力で動き、いろいろな人がパワーを振りまいているイベントだなと感じました。

私も応援行きたかったです。heart02私は、さすがにランは無理だけど、ボランティアならできるかなあ・・・なんて、ドキュメントのTVみながら思ってました。

みなみさんも、一杯ラン仲間ができて楽しそうですね!よかったよかった。ランを続けていて、とっても凄いなあと感心することしきりです。私も見習って、美しい40代を目指さねば!

Posted by: akirin22 | March 06, 2008 at 01:48

>はるまさん

走り終わるのが惜しいフルマラソンなんて、東京だけかもしれませんね。
今年はあちこちに改善点が見られて、唯一欠点があるとすればスタートラインに立つまでが難しいということぐらいでしょうか・・?
次回は私も5回目のフルマラソンになりますので、もう少し思い切って突っ込んでみようかな~などと思っています。

Posted by: みなみ | March 07, 2008 at 15:59

>海実子さん

いやーすっかりお待たせしました^^;。
フルマラソンの完走記は書きたいことも多くて、ついつい温めすぎてしまいます。
NAHAなんか温めすぎてついに完成しないままお蔵入りになってしまいました。

1年目が雨、2年目が快晴、と東京マラソンもうまい演出をしてくれますよね。
沿道で声援を送ってくれていた人たちも、紛れもなく参加者の一員だったと思います。
来年もどちら側になるにせよ、東京マラソンの参加者のひとりになりたいと思ってます。
力の出る応援、本当にありがとうございました。

Posted by: みなみ | March 07, 2008 at 16:02

>akirin22さん

おお!お久しぶりです。
読んで下さっていたのですね、感激です。
いつの間にか夫より私の方がすっかり走ることにハマってしまっているのですが、今では仲間も増えてますますやめられないっていう感じです。
ボランティアも受付だったりコース整理だったり給水だったり、みなさん楽しくやられているようでした。
akirinさんも来年ぜひいかがですか?!

Posted by: みなみ | March 07, 2008 at 16:06

来年は、見つけてもらえるように、
はでなのぼりを作ろうかな?
今年は、携帯で、タイムチェックが、
できなかったんですよ~(T_T)
あとね、学校のPTAといたのが、
思うように動けない敗因だった。

青い細長い風船持って、叩いていたのよ~(^^)
和太鼓の子どもたちのそばで。
人が多くて、ときおり酔ってましたが(^_^;)

Posted by: ネコの目 | March 11, 2008 at 01:07

>ネコの目さん

応援、ありがとうございました!
携帯、やっぱり繋がらなかったんですね。
走っている方も結構一生懸命探すんですが、やっぱり目立った格好をしてもらえると見つけやすいですね。
和太鼓の応援は心にずしんと響いて元気が出ますよ。

Posted by: みなみ | March 14, 2008 at 17:09

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Posted by: minecraft net | September 16, 2014 at 19:56

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