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March 07, 2008

初めての伴走

先週の日曜日に、三浦国際市民マラソンに参加してきた。

今回は初めて、知的障碍者の方の5kmレースの伴走ボランティアをさせて頂くことになった。
伴走の体験はこれが初めて。
果たしてちゃんとうまく伴走できるかなと、前日から少し緊張気味だった。

横浜駅でcaminoさんと合流し、京急に乗り継いで三浦海岸駅まで満員の電車に揺られて行く。
自宅と同じ神奈川県内とはいえ、三浦海岸まで行くのに電車で1時間半ぐらいかかった。
6時前に家を出て、着いたのが7時45分頃。結構遠いな~。

駅はホームに降りた時から身動きできないほどの人・人・人。
この駅にこれだけの人が降り立つことは、この日以外にないんじゃないかと思われた。
改札を通るまでに10分ぐらいかかったしまった。
駅を出たら、早咲きの河津桜が出迎えてくれて、ちょっと癒される。Photo

駅で、数名の障碍者の方とその保護者の皆さんと合流する。
年齢は大体20代位で、全員男性だった。
私が伴走するのはTくん。私よりずっと背が高い。

会場近くの食堂を待機場所に借りてくれていたので、畳敷きの暖かい部屋で走る準備をする。
お揃いの赤いウェアを貸してもらい、頭にも赤いハチマキ。
胸には「伴走」のゼッケンをつける。責任感と誇らしさが半々ぐらい。

Tくんははっきりとは聞かなかったけれど、自閉症なのではないかと思われた。
幸い、自閉症については多少なりとも知識があったので、Tくんと走る上での注意点を聞いておく。人によっては、身体に触れられるのを嫌がったり、大声を出さないことなどがあるのだが、Tくんは特に何もないみたいだ。

スタート地点に移動し、一緒に屈伸などの準備体操をする。
他のみんなもちょっと興奮しているみたいで、早く走りたそうだ。
それぞれに伴走がついて、5kmがスタート。

最初はダッシュして行っちゃいますよ~と言われていた通り、Tくんはどんどん行ってしまう。
5km30分でと言われていたのだけど、入りの1kmですでに5分ペース。
「待って~」と心の中で言ってみるものの、実際にはそんなこと言えないので、遅れないように必死で付いて行った。
ぴょんぴょんと飛ぶような走りなのだけど、力強くスピードが落ちないまま、あっという間に折り返し地点へ。

帰りは上りになるので落ちてくるかな~と思ったけど、全然大丈夫。
考えてみれば私とは体力が違うもんね。
最近スピードを出して走っていなかったので、私の方が息も絶え絶えになってきた。
でも、伴走があとからゴールするわけにも行かないので、余裕があるふりをして走る。
Tくんは時々ちらっと後ろを振り返って、私の存在を確かめてくれていたのが嬉しかった。

最後にあった給水もしっかりと取って、ペースをキープしたまま無事ゴール。
26分で順位も半分よりかなり上だったから、お母さんにも喜んでもらえてまずはほっとひと安心。

三浦名物・参加賞の大根を私も1本頂いてしまった。
ずっしりと重くておいしそう。Photo_2

あっという間の5kmだったけど、こんな伴走でも少しは役に立ったのだろうか。
ちょっと心配に思いながら帰り支度をしていると、「またぜひ、来年も来て下さいね!」と笑顔でお礼を言われて心が軽くなる。
Tくんも、別れ際にわざわざハイタッチをしに来てくれた。

走ることで誰かの役に立てるなんて思わなかったけれど、ちょっと勇気を出せばそんな機会は案外すぐに見つかるものなのだと思う。
彼らが楽しそうに、一生懸命走っている姿を見て、健常者と障碍者の違いなんて全然ないんだと思った。

いつか視覚障害者の方の伴走もできたらいいなと思っているけれど、しばらくは自分のできる範囲でお手伝いができたらいいなと思っている。

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Comments

わー!素敵な体験をされましたね!
走ることをとおして、世界をどんどん拡げていらっしゃるのが素敵です。
ますます「ただの趣味」というくくりには収まらなくなっていますね(^^)。

Posted by: つー | March 07, 2008 at 22:24

伴走なんて、すごいですね!!
何事も極めてしまうのは、本当にすごいなあ・・・と思います。尊敬しております~。^o^

Posted by: ようたろう | March 09, 2008 at 01:42

ちとご無沙汰してました(風邪だったのだ)。

伴走、お疲れさまでした。自分の好きなことで誰かの役に立つって嬉しいことだね~。それに、誰かの役に立つためには、心身ともにそれなりの力がなけりゃいけないわけで、素晴らしいことです。行動力も必要だしね。みなみさんという友達を持てて私は誇りに思うよ。これからも、またそんな機会があるといいね!

Posted by: 京丸 | March 10, 2008 at 09:12

東京マラソンの時、視覚障害者の方と、
その伴走をされる方を見かけました。
ずいぶん早い方の部類だったと思う。
どちらもたいへんだな~と思ったら、
涙が出てきた。

障害があっても走りたいという気持ちと、
人のために走るという、その気持ち。
どちらにも頭が下がりました~

みなみさんも良い経験をされましたね~(^^)
とても素敵です~

Posted by: ネコの目 | March 11, 2008 at 01:13

>つーさん

走ることで微力ながら誰かの役に立てるのなら、こんな嬉しいことはないですね。
また機会があったらやってみたいと思います。
その前にもうちょっと走力つけないと・・・^^;

>ようたろうさん

伴走にもいろいろあって、視覚障害者さんの伴走はかなり難しそうです。
また機会があったらチャレンジしてみたいです。

>京丸さん

今回のことで、また新しい扉が開いたかなって気がしました。まだまだほんの入り口だけど、ランニングにはいろいろな扉があるんだなってことに気がついたよ。京丸さんにもいつか経験してほしいな。キロ7分の伴走っていうのもあるんだよ~。

>ネコの目さん

視覚障害者さんは概して速い方が多いです。
感覚が研ぎ澄まされているからでしょうか?
なので、伴走の方もそれなりに走力のある人が求められますね。
私もいつかそういう伴走ができたらいいなぁ・・・と思っています。

Posted by: みなみ | March 14, 2008 at 17:17

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