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November 22, 2008

湘南国際マラソン(30km~ゴール)

■30km~ゴール

30kmを過ぎて、さあレースはここからだと気持ちを入れ直した。

残りあと12km。
いつもジョグで走っている距離じゃないか。
大丈夫、大丈夫。

だけど、具体的な距離を思い浮かべると少しうんざりした。だから残りの距離はあまり考えないことにした。

ここでパワージェルの梅味を飲んだ。酸味があって生き返る感じ。
給水所では、飲み物だけ取って、給食はすべてパスしてきた。特に空腹は感じなかったし、食べ物のテーブルの前は人が溢れていたので、近づかないようにしたのだ。

花水レストハウスの前を過ぎてからは、西湘バイパスの入口はまだ?まだ?とそればかり考えていた。
やっと入口が見えた。と思ったら、長い長い上り坂だった。

あーもう、これは上っても下りがあるわけじゃない坂だよね。
そう思うと、脚も思うように動いてくれない。

バイパスに乗ってからは道が大きくカーブしているため、路面のバンクがきつい。それが疲れた脚にいっそう堪える。

そうだ最短距離を進もう、と思ってカーブの内側に入ってみた。
だけどそこが一番バンクがきつくて走りにくいので、また道路の真ん中寄りに戻る。

急に空腹を覚えて、給水所の手前で最後のパワージェルを一気飲みする。

35kmを過ぎた。

28分28秒(3時間16分43秒)

少し持ち直している。
だけど、もう残り7kmを走る元気はどこにも残っていない気がした。

貯金も2分切ってしまった。
どんどん体感スピードが落ちてきている気がする。6分台に落ちているかも。

右手に大磯プリンスが見えてきた。
最後の坂をたくさんのランナーが駆け上がっているのが見える。

ああ、私も今すぐそっちに行きたーい!
この先、二宮まで行って折り返してくるなんて考えられない。

最初から知っていたとはいえ、この精神的なきつさは半端じゃなかった。
折り返してきたランナーとすれ違うようになってからも、思わず柵を超えて向こう側に行きたくなる衝動に何度も駆られた。

このあたりから、今日はサブ4は無理かもしれない・・・とついに気持ちまでくじけ始める。
どこかに関門の立て看板があって、残り5.4kmと書いてあったように見えた。
その時の残りタイムを見て、よく覚えていないのだが、あ、これは間に合わないかも・・・と思ってしまったのだ。

なんとなく1分オーバーぐらいでゴールしそうな気がする。
だけど、このまま走ってゴールしてみたら、実は4時間切れていたってことにならないかな?
いや、そんな都合のいいことになるわけないか・・・。

遠くで応援してくれている友人のこと、今コース上で頑張っている仲間のことを考える。
今回はダメだったけど、また次頑張ればいいじゃない。

今思い返すと、かなり頭の中が朦朧としていた。

時々、ふくらはぎが攣りそうになってドキッとする。
意識して、ふくらはぎを使って蹴らないように気をつける。これで何とか持ち直す、を数回繰り返した。

西湘バイパスの上はとても静かで、波の音が聞こえてきた。
釣りをしている人や、サーファーが見える。
いま、ここを走っているランナーはこんなに苦しい思いをしているなんて、あっちら側からは想像もできないだろうな。
もう歩きたくて仕方ないけど、とにかく最後まで走ろう。走っていれば、いつかは終わるんだ。

やっと折り返しまでたどり着いた。
折り返してすぐに給水所があった。

思わず足を止めて、コップ1杯の水をごくごくと飲んだ。
一瞬、ここで屈伸でもしようかな?と迷ったけど、もういいや、と思ってすぐに走り出す。

40km通過。

29分52秒(3時間46分36秒)

なんだかやけに頭が重くて、首が頭を支えられなくなってきてしまった。
もう脚の感覚も変。

ふいに、反対側から「みなみさん!」という大きな声がした。
目を向けると、Aさんだった。
私はお願い助けて~という感じに、軽く合図するのが精一杯だった。

ホテルのプールのフェンス越しに応援の人が声をかけてくれていた。

「まだサブ4行けますよ~!」

え?ほんと?

今まで何度も沿道の人の「残り○kmだよ~」というあいまいな情報に騙されてきたけれど、今回ばかりはすがり付きたいような気持ちだった。
そして、上がらないペースを無理やり少し上げてみる。

突然、「残り1km」という表示が見えた。
時計を見たら、4時間までにまだ6分ちょっとの余裕があった。

それを確認したとたん、いきなり頭が覚醒した。
まだ間に合う!

攣りそうな足をだましだまし、ペースを上げる。どこにそんな力が残っていたのかわからないけど、6分は切っているなと確信する。

やっとバイパスを降り、ゴールへと急ぐ。
最後に急坂が待ち受けていることは、ちゃんと頭に入っていた。
上り坂を一気に駆け上がろうと思ったら、突然ふくらはぎに激痛が!
思わずよろけて、3歩ぐらい歩いてしまう。
でもすぐ体制を立て直して、ゴールゲートになだれ込んだ。

ガッツポーズをする余裕もなく、時計を止める。

3時間59分43秒

時計はそこで止まっていた。

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Comments

ちゃんと結果「サブフォー達成」は分かっているのに、
感情はすごく複雑で山あり谷あり、本当にいろんなことを考えて走ってらしたんですね。
苦しさがひしひしと伝わってきます。
ちゃんとゴールにたどり着かれてホッとしました。いや、このあとまだ痛いんですよね・・・^^;。

Posted by: つー | November 22, 2008 at 23:03

フルは大変そうですねー。

フルをそうやって完走される方が、ホントに凄いって尊敬です。

私、数年前ハセツネは何とか完走してますけど、まだロードのフル走ってないですからー。

Posted by: くーたろう | November 23, 2008 at 00:15

西湘バイパスに入ってからのだらだら上りと右傾斜
正確ではない残り距離入り声援(笑)
ほんときつかったですね~。
みなみさんの詳細レポートを読んで、あのつらさが
フラッシュバックしてきました(笑)
でも、みなみさんがすごいのは、ラストで上げられたこと。
私はあと1キロ地点ではほんと死んでましたよ。。。

Posted by: わたなべ | November 23, 2008 at 00:37

みなみさん、読んであの日のことがよみがえってきました。
給水所の食べ物の前のひとだかりや
西湘バイパスの斜めになっていたところ、
二宮までの折り返しの果てしなかったこと、
振り返ってみるとあらためて苦しかったですね~。
「なんとなく1分オーバーくらいでゴールしそうな気がする」ってところ、私もそう思った!!って叫びそうになっちゃった。
私、ゴールのときはただうれしいだけだったけど
今になって思い出すたびに感激して涙が出そうになるんですよ。
みなみさんはどうですか~?

Posted by: むみ | November 23, 2008 at 12:55

ううっ…思い出します。
みんな、西湘バイパスの折り返しまでの道のりが
つらかったんですね~
私も、延々と続くような気がして、気持ちが切れてしまいました。

給水のときに、屈伸せずに進んだことも、サブ4達成に役立ちましたね。
ひとつひとつのことが、偶然だったのか、必然だったのか…
あーん、フルマラソンって、ドラマチック!

Posted by: はるま | November 23, 2008 at 22:27

そうそう、西湘バイパスでは、海の音が聞こえました。
そうそう、鮮明に思い出す。
あの海の、波の音がスキなので、海を求めて行くのかもしれません。
ああ、大事なこと、思い出すの忘れてた。
あの西湘バイパスの良いところは、海の音を聞きながら走れるところでした。

でも今回は、長くて辛い、西湘バイパスでしたよねbearing

Posted by: 海実子(みみこ) | November 24, 2008 at 00:35

1回目は先に西湘バイパスだったのよね。おまけに晴れて富士山もくっきり、海もくっきりで最高に幸せだったわ。
それが後半にくると、こんなに長いなんて思わなかった。
罪なコースつくり(^^)。
みなみちゃんのタイムは、本当にきつかったと思います。
もっと完全にだめとあきらめられるタイムだったり、サブ4を確信できるタイムだったら、楽だったでしょう。
いま、あきらめなければ可能というところでのあの西湘バイパスは、まじ、きつかったと思うよ。
よくがんばったね。

Posted by: とだひ | November 24, 2008 at 06:53

はぁ~、感動的だ。よかった。本当によかった!

サブフォーという言葉にどれだけの努力が詰まってるんだろう。当日の4時間にどれだけの思いが詰まってるんだろう。全部読んで、改めて一緒に走ったような気持ちになって、ちょっとうるっときたよ。

苦しい時もいっぱいあったのに、よく頑張った!停滞中の私はみなみさんの頑張り、そして目標達成から強~いパワーをいただきました。ありがとう!!

足の痛みはもう癒えたかな~。大事にしてね。

Posted by: 京丸 | November 25, 2008 at 09:11

>つーさん

そうそう、ここからがまた大変でした。
思い出しただけで痛みが蘇ります^^;

いや~フルマラソンはドラマですね~(笑)

Posted by: みなみ | November 26, 2008 at 16:49

>くーたろうさん

フルマラソンよりハセツネの方がずっとすごいですよ!
私は夜の山は怖くて絶対に走れないと思います~。

Posted by: みなみ | November 26, 2008 at 16:51

>わたなべさん

あの状況になったら、わたなべさんも絶対にラスト1キロ上げられますよ!
これぞ火事場のバカ力、って感じでした。
それにしても、西湘バイパスは走りづらかったですね。
やっぱりあそこは車が通る道で、走る道じゃないなって思いました。

Posted by: みなみ | November 26, 2008 at 16:52

>むみさん

むみさんも「1分オーバー」の恐怖と戦いながら走っていたんですね!
なんか残りの距離と持ちタイムの計算ができなくて、頭がこんがらがっていたみたいです。

私も2~3日後あたりから、しみじみとシアワセな気持ちになりました。
お互い、頑張ってよかったね!

Posted by: みなみ | November 26, 2008 at 16:54

>はるまさん

確かに最後の給水で屈伸をしていたら間に合わなかったかも・・・
あとからそれを思い出して、「あぶなかった~!」ってぞーっとしました。
東京マラソンとかに比べると、ラスト7kmの道のりはハンパじゃなくきつかったですよね!

Posted by: みなみ | November 26, 2008 at 16:55

>海実子さん

あの波の音が聞こえた時、なんだか不思議な気持ちでした。
車でここを走っていたら絶対に聞こえない音だな~って。
ランナーだけが西湘バイパスで波の音が聞こえることを知っているんですね!
自分の苦しさと、穏やかな波の音がミスマッチで、だけどとっても癒されたのを覚えています。

Posted by: みなみ | November 26, 2008 at 16:57

>とだひさん

たしかに、前半に西湘バイパスを走っていたら気持ちよかったでしょうね~。
まして晴れていて富士山が見えていたら最高だろうなぁ。
私は常々、サブ4を達成する時はギリギリは心臓に悪いから嫌だ~と思っていたんですよ。
せめて1分ぐらい貯金がないと無理!って。
だからまさかこんなギリギリでゴールすることになるとは!って感じでした。

Posted by: みなみ | November 26, 2008 at 17:44

>京丸さん

京丸さんもね~一緒に走っていたんだよ!
何度も「大丈夫」って思い出していたし、今日は絶対にいい知らせを届けるんだー!って頑張れたのも京丸さんのおかげです。

本当にいつも励ましてくれてありがとう~。
今度は『本当に』一緒に走ろうね!

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